ティーポットが出来るまで

ティーポットが出来るまで
なぜティーポットを?!

ある時、パッとひとつのニュースが頭をよぎりました。
いつだったか、日本の職人さんの素晴らしい技術について特集をしていたニュース番組です。
実はその頃、私自身が思わず魅了されてしまうような、素敵なティーポットを探していました。

元々くらしのたのしみでは、モロッコから輸入した銀器のティーポットを扱っていたのですが、モロッコのメーカーの事情により、入荷することが出来なくなってしまったのです。

入荷しなくなった後も、
「このティーポットの入荷予定はありませんか?」というお問い合わせも多く、
私も気に入って使っていたものだけに、
「何とか代わりの良いものはないかな」と思っていたのです。
そしてそんな矢先の思いつきでした。

ところで、例のニュースのお話。
それは、「iPodの背面ボディが新潟県燕市で作られている」というニュースでした。
あの世界的な大ヒット商品であるiPod。
あの背面はまるで鏡のようにピカピカしていて本当にキレイですよね!
昔から新潟県燕市は金属加工業が盛んで、高い技術力を誇っている町。

そして、「世界中どこを探しても、あのような鏡のように美しいボディを作れるのは、日本の新潟県燕市の繊細な技術しかない!」ということで、iPod背面ボディの(確か当時)ほぼ100%のシェアを占めている、というニュースでした。燕市は、このような IT部品にとどまらず、金属加工をした洋食器産地としても栄えており、とても有名です。


日本には世界に誇るすばらしい技術がある! のですね!

iPodは思い出したきっかけですが、金属洋食器で有名な燕市でなら、ティーポットの製造もしているかもしれない。しかも、今扱っているティーポット以上の素晴らしいものが出来るに違いない!

と、思いついたら、いても立ってもいられず(笑)
その場で新潟燕市の洋食器会社や工場に問い合わせの電話をしていました。
そして、ご縁があって、新潟燕市の銀器専門メーカー・早川器物さんにティーポットの製作をお願いすることになったのです。(ご縁というのは、本当にありがたいことですね)



実は、早川器物さんは、本当だったら、
くらしのたのしみのような小さなショップ(汗)のオリジナル商品を作ってくれるなんて、ありえない程の老舗の会社なのです。
早川器物さんが製作し商品を卸している取引先は、日本のみならず海外の有名高級ホテルや、私も普段から憧れている某ヨーロッパの有名紅茶専門店さんなど、錚々たるところばかり。
それが、本当に一つ返事でくらしのたのしみのティーポット作製を引き受けて下さったのは、本当にありがたいことです。
たぶん、きっと珍しかったのだと思います(笑)。
こうやって、個人の小さなショップがいきなりティーポット作製依頼のお願いをして、しかも新潟の会社まで押しかけてしまったのですから(笑)。(しかも、夫婦で(笑))

とても気さくな社長さんが、本当に快く、
「いいですよ。出来ますよ。やりましょう」と、おっしゃって下さったのです。


2万円以上のティーポットは、どうなんだろうか?

ところで、少し気になっていたことがあります。
それは、ティーポットのお値段です。
このお話が決まる前から、このクオリティの銀器ティーポットだったら、お値段が高くなってしまうだろうな、という予想はしていましたが、「果たして、このご時世に2万円以上するティーポットの需要はあるのかな?」というのが気になる点でした。
でも、まずは直感として、
「私自身がどうしてもこのティーポットが欲しいし、きっと私と同じようにお客さまに喜んでもらえるはず」と、それだけしか考えられず、まさに直感だけで製造を決めてしまったのが正直なところです。(笑)

そして、後から冷静になって考えても、
このティーポットの素晴らしい品質やデザイン、そして、これからの「ものを大切に末永く使っていこう」という、サスティナブルな時代の風潮 などを考えても、どうしてもこのティーポットは、暮らしを楽しむアイテムとして必要なのではないかと思うのです。

くらしのたのしみは、
愛する家族との幸せな時間を何より大切に思っているショップ
ティータイムというのは、家族や恋人、
そして友人とのあたたかく幸せに過ごす時間のはずです。
その時間をもっと楽しく輝かせる為のアイテムは、きっとこれからの時代に必要なのではないか、・・・と、
ものすごく大げさかもしれませんが(笑)
そんなことを大まじめに考えています。


ものを扱うときに大切にしたいこと、それは「人」。

くらしのたのしみの商品を選ぶ時に、
大切に思っていることがいくつかあるのですが、最近特に大切に感じているのが、それを扱う「人」のエネルギーです。
オリジナル商品を作る場合は、つとにそのことを重視しています。
オリジナルローズローションも、オリジナルジュエリー "ビシュヌ" もそうなのですが、商品自体が良いものであるのは、それは当然のお話。
でも、その良い商品も、扱っている会社があまり良い経営をしていなかったり、あまり良い人材に恵まれていなかったり、ネガティブな雰囲気で作られていては、それが台無しになってしまうと思うのです。
逆に、経営者の方が陽気な良い人だったり、
愛のある経営や物づくりの精神があったり、
良い社員の方に恵まれているところで作られたものは、そのポジティブなエネルギーも吸収して、モノ自体ももっと輝くと思うのです。
もう「モノ」を単なる「モノ」だけとして見てはいけない時代になってきたのではないだろうか、
とそんなことを感じています。



そして、今までくらしのたのしみがオリジナル商品を作らせていただている "ローズローション" の業者さん、"ビシュヌ" ジュエリーデザイナー、そしてこの度ティーポットを製作していただいた早川器物さんは、
本当にあたたかくよい人柄、陽気なエネルギーを感じますし、真面目な職人気質の、丁寧なものづくりの姿勢が感じられる
という点がとてもすばらしいと思います。
良いものを作るためには、
良い人が良いエネルギーを注いで作っていることが大切
だな、と思います。
そしてその点でも、このティーポットは大変すばらしいものだ、と自信を持っておすすめできます。

ティーポットは、素晴らしい技術を持った
職人さんのアフターケアも承りますので、
「ものを大切に末永く使っていきたい」という考えをお持ちの方に、ぜひ使っていただきたいと思っております☆

長い文章でしたのに、最後までお読みいただいてどうもありがとうございました☆


銀器ティーポットレムリア 高級ティーポット

ティーポットレムリアはくらしのたのしみオリジナルのティーポット。
最高技術の日本の職人さんによって丁寧に作られた、こだわりの逸品です。
一生ものとしてお使いいただけるとうれしいです☆